パッケージは、化粧品の発売準備で最もリードタイムが長い項目です。発売日から逆算して、以下の7段階と、スケジュールがずれやすい箇所をまとめました。
1. 企画と目標価格(2〜3日)
処方、容量、市場、目標単価、発売日を定義します。工場は目標があってこそ設計できます。価格を伏せると、後から値下げ交渉する見積りが届き、1週間を失います。
2. 構想と素材の絞り込み(3〜5日)
既存金型+特注加飾、金型改造、新規製作の2〜3案を提示します。それぞれ金型費と単価の概算を付けるため、見た目だけでなく総コストで判断できます。
3. 設計と図面(5〜8日)
技術図面、肉厚、ネック規格、公差、加飾レイアウトを確定し承認します。ここでの0.2mmの誤りは、後で見つけると数時間ではなく数週間のロスになります。
4. 金型(10〜35日。既存金型なら0日)
新規の射出・押出金型では鋼材を加工し試し打ちします。30,000点超の既存金型から始めればこの工程を丸ごと省略でき、最大の日程短縮になります。
5. サンプルと色承認(7〜14日)
加飾を施した実物サンプルをお届けします。承認は工場の事務所ではなく実際の売場の照明下で行い、署名済みの参照サンプルを承認してください。それが量産の品質基準になります。
6. 検証(並行実施、4〜12週間)
適合性、安定性、輸送、締付トルクの試験をサンプルと並行して進めます。初日から開始してください。短縮できないため、発売日遅延の最も多い原因です。
7. 量産と出荷(30日+輸送)
生産、ライン検査、梱包、積込みを行います。運賃の手配は生産後ではなく生産開始時に行ってください。繁忙期のコンテナ枠は数日で消えます。
2週間を失いやすい場所
- アートワークを金型と並行せず、着手後に渡す。
- 色を画面で承認し、署名済み実物サンプルで承認しない。
- 安定性試験をサンプルと同時ではなく、サンプル後に開始する。
- 運賃を生産開始時ではなく生産終了後に手配する。
発売日をお知らせいただければ、各段階で守るべき日付を入れた逆算スケジュールをお渡しします。